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2011/01/02 (Sun) 万治の石仏
2011/01/01 (Sat) 諏訪大社 蛙狩神事

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「おいしい学校」
の表示に釣られて車を乗り付けた。

ここは須玉。
空の青さが目に染みる週末の午後。
乾いた風に誘われるままに、迷い込んだ先での出来事だった。

その名を見たときには、なにやら怪しい施設なのか
と思いもしたが杞憂だった。
旧津金学校三代、明治校舎、大正校舎、昭和校舎を
それぞれ歴史資料館、ふれあい施設、産直とベーカリーに
仕立て上げて開放していたのだ。

ログハウス風の昭和校舎にて、パンと牛乳を買う。
校舎前のウッドデッキで昼食とした。
至って普通のパンではあるが、広い校庭とその先に広がる山並み、
澄み渡った空を眺めながらの食事は最高のひとときであった。

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大正校舎のふれあい施設は、体験学習のできる施設だが、
その日は何もやっていなかったようだ。
その隣の明治校舎を覗いてみる。
白壁の擬洋風建築(西洋建築を強く意識しながらも
技術的には日本の建築技術で建てられた建物)
明治8年落成のとても古い建物だ。

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一階はちょっとした茶店と資料館の受付。
受付に誰もいなかったので、鈴を鳴らすと学芸員が飛んできた。
大人一人200円と、良心的な価格である。
古民家のような狭くて急な階段を登り、展示室に至る。
珍しい縄文土器から、武田家臣団津金衆の遺物、
明治期の教材など多種多様な展示があった。
特に教材は、自由に触って体験してもよいとのことだ。
早速真空管ラジオの電源を入れてみた。
じわじわと真空管が暖まる音が広がり、
電波に乗った声が遠くから近づいてくる。
どこかで聞いたメロディー。
サザンオールスターズのTUNAMIだった。
でもちょっと声が変に聞こえる。
これが昔のラジオの限界なのか…
と思ったら、
カーーーーーン。
のど自慢大会だったようだ。


気を取り直して辺りを見回すと、
昔の教室が、昔そのままの姿で残っていた。
木の机はあまりに低く、今さらながらに幼き世界を垣間見る。

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子供たちを育んできた木の机の温もりが、
未だこの場を優しく包み込んでいるような、
そんな気持ちにさせてくれる教室だ。

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何時の時代のことだろうか。
覚えたばかりのアルファベットで自分の名前を彫ったのだろう。
今も昔も子供たちのする悪戯はたいして変わらないものだ。
そう信じたい。

昭和60年、津金学校は113年の歴史に幕を閉じた。
やよいちゃんはもう、よぼよぼのおばあさんかもしれない。
あるいは既に…
それでもその思い出の詰まった校舎は、
心ある人たちによって、大切に残されていくのだろう。
いつの日か、やよいちゃんの子孫が
この落書きを見付ける日が来るのかもしれない。
いつまでも、町の記憶として、財産として、
大切に残していって欲しいものである。


















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