2011/06/15 (Wed) ご挨拶
2011/05/13 (Fri) 東北巡礼 その2
2011/05/13 (Fri) 東北巡礼 その1
2011/01/02 (Sun) 万治の石仏
2011/01/01 (Sat) 諏訪大社 蛙狩神事

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東の空が黄金色に染まり、岩と岩の間に太陽の道が浮かび上がった。
寄せては返す波音が、かえって静寂をもたらし、
しばし、時を忘れて魅入っていた。
烏のつがいが飛んできて、岩の鳥居に並んで留まる。
そういうことか。
私は一つ、シャッターを切った。

  * * *


日の出の瞬間はあっという間だった。
日の出前から重い三脚を据え待機していた私の周りに、
どこからともなく修学旅行の小学生達が群がり、
わんやわんやの大騒ぎになっていた。
海から顔を出した太陽の、生まれる速度は案外速い。
水平線はわずかに霞み、うっすらとした太陽が昇っていく間、
子供達は大はしゃぎし、三脚の前にまで飛び込んで来る始末。
とはいえ、私も十数年前は伊勢に修学旅行に来て、
二見浦の旅館に泊まっていたのだ。
その時は早起きできなくて断念したのだが、
帰ってきた同級生達が大はしゃぎしていたのを覚えている。

太陽が顔を出し切ると、次第に小学生達は去っていった。
先程までの喧噪が嘘のように、辺りは静まりかえった。
他の観光客も、一人また一人と立ち去っていき、
一人残された私の前に、太陽の道が現れたのだった。

   * * *

旅の最終日を飾るに相応しい、素晴らしい写真が撮れた。
人目に晒されるのを避けていたのだろうか、
ちょっと訳ありのようなカップルがやって来たので、
私はその場をカップルに譲り、境内を後にした。
夫婦岩に烏のつがい、そして意味深なカップル。
繰り返す波音だけが、いつまでも耳に残った。



2007年新緑の旅、完。


















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