2011/06/15 (Wed) ご挨拶
2011/05/13 (Fri) 東北巡礼 その2
2011/05/13 (Fri) 東北巡礼 その1
2011/01/02 (Sun) 万治の石仏
2011/01/01 (Sat) 諏訪大社 蛙狩神事

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。


20070801-141600.jpg



御神霊の乗った長持行列が行った後は、
いよいよお舟祭のメインイベント、芝舟の曳行である。

神楽殿の前のお舟に若衆の面々と木遣り衆が乗り込んだ。
お舟の上と、その前後数カ所に配置した木遣り衆が、
御幣を天高く突き立て、「イヤァァァァァァ」と
独特の節回しの木遣り唄を歌う。
(ちなみに諏訪では、木遣りは歌うではなく鳴くというらしい。)
御柱祭もお舟祭も、すべてはこの木遣りの音頭次第だという。
やはりうまい下手があるらしく、
下手な木遣りではまったく息が合わないそうだ。
「イヤァァァァー 山の神様ー お願いだー」
などと、色々と言い回しがあるようで、
面白かったのは、動かなくなったときなど、
「イヤァァァァァ しばらくー 休憩ー」などと、
歌い手も色々と小ネタを持っていること。
非常に高い声で簡潔に鳴かれる信濃の木遣りは、
情報伝達に最適なのだろう。

YOUTUBEで木遣りの音源を見つけたので張っておく。
http://www.youtube.com/watch?v=9p_pQFBRGTA


そしてゆっくりと、お舟は動き出した。
このお舟、御柱と同様コロも何もついていない。
かといって、担ぎ上げるのでもない。
ただただ引っ張るのだ。
御柱といい、お舟といい、つくづく諏訪の衆は
重いものを無理矢理引きずるのが好きなんだなと思う。
巨大建造物を作っていたとされる出雲とも関わり深い諏訪のこと、
コロもソリもなにも無い時代の巨大建築事業は、
こういう風に行われていたのか、と想像がふくらむ光景だ。



20070801-141950_1.jpg




20070801-143518.jpg



お舟が太鼓橋を過ぎた頃から、何やら様子がおかしかった。
私は綱を引かず、お舟の周りにくっついていたのだが、
チンピラが何度もお舟に乗り込もうとして喧嘩が起こっていた。
やくざものとの確執は、毎年あるらしい。
乗り込むたびに、曳行を止めるのは、
やはり神聖な神の乗り物と全員が意識しているからなのだ。
今回も、何度も何度も乗っては引きずり降ろしを繰り返した。
が、春宮の参道から国道20号に抜ける手前で、
とうとうお舟が止まってしまった。
チンピラたちも、今回は必ず乗ってこい、
と上からきつく言いつけられていたらしく、
とうとうお舟を乗っ取ってしまったのだ。
山吹色の若連はお舟を下り、曳き手も全員曳くのをやめる。
この辺りから祭は中だるみになってきた。

国道の交通整理の問題もあり、なんとか進めなくてはならない、
協議の結果、チンピラも若連も、誰も乗らないお舟曳行になった。
空のお舟を曳いたまま、国道を抜け秋宮の参道に入った。
さすがにこの事態を申し訳なく感じたのか、
チンピラが若連の手を引いて、一緒にお舟に乗り込んだ。
「お、和解か?」とも思ったが、やはりそうはいかないらしい。
若連と木遣り衆が元通りお舟に乗り込んでも、
異分子が混じっている以上、お舟を進めるわけにはいかないのだ。

20070801-145712_1.jpg


気が荒いと言われる諏訪の衆だが、ここは殴り合いにはならず、
根比べとなった。
何しろここまで空のお舟を曳いてきたのだ。
時間は予定よりもずいぶん余っている。
曳き手も綱側の木遣り衆も、思い思いに散り、
日陰で酒やらビールやらを呷る。
この辺り、要領を得ているというか、なんというか。
とにかく、こういう中だるみは一番疲れるのだ。


続く


















管理者にだけ表示を許可する


Design by mi104c.
Copyright © 2017 風と土の記録, All rights reserved.




上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。