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2011/01/02 (Sun) 万治の石仏
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10月14日

白樺湖からさらに北東に、雨境峠へと続く道を行く。
女神湖を通り過ぎ、夢の平に至る…
どうして高原リゾートというと、
こんな恥ずかしい地名を付けたがるんだろう?
これこそが、私がビーナスラインに近づかなかった原因の一つである(笑)

それはさておき、目的地は蓼科牧場の北にある鳴石。
縮尺の足りない地図でも場所が明記されているほどなので、
相当知名度の高い遺跡に違いない。
鳴石のあるべき場所に車を乗り付け、辺りを見回すと…

一面の雑木林だ。
一応車を停めておくスペースはあるのだが、
古びた施設があるだけで、案内も何もない。
意を決して、低木をかき分け入っていった。

たまに人が通るらしく、申し訳程度に道筋はついているのだが、
これがどこに通じているのかが分からない。
辺りにはベニテングダケが沢山生えているし、
油断したら蜘蛛の巣にやられるし、で苦闘すること約20分。
牧場の柵を見つけたので、柵に沿って進んでいくと、
やっと普通に歩ける道に出た。
もちろん舗装などされていないが、土が堅いだけまだましだ。
そして、とうとうたどり着いた。
これが鳴石なり!!


20071014-144518.jpg




うかつだった。
道の向こうに牧場の喫茶店が見える。
なんと、牧場の駐車場から簡単に来ることが出来たようだ…

それはともかく、鳴石は鬱蒼と茂る林の、
木々がぽっかり開けた空間の真ん中に、デンと鎮座していた。
鏡餅だとかハンバーガーのような、と形容される鳴石。
たしかにおいしそうな形をしている。

その昔は鏡石とも言われていたらしい。
まさか鏡餅に似ているから…?
一般的に鏡石というと表面が平面になっていて、
影が映るほどツルツルな石だったはず。
そう思って調べてみると、鏡石には人が屈んでいる姿を現す、
との見方もあるそうだ。
人が屈んでいるというなら、何かを拝んでいると相場が決まっている(笑)
写真を見ると、下の石が少しずれてはみ出しているのだが、
これを屈んだ人の足と見立てると、なんと!
蓼科山に向かって拝んでいるではないか!


20071014-144142.jpg




鳴石は人の手によって重ねられたことが分かっているらしく、
明らかに祭祀の為に作られた施設である。
ものの話によると、人の手によって組まれた石は、
そのもの自体が神なのではなく、
そこに神を憑依させる依り代なのだという。
そう考えると、霊能者が霊を降ろそうと、
神棚に向かって拝んでいる姿に見えてきた。

実は鳴石が祭祀施設だということは、別にいま思いついたわけではなく、
ちゃんとした発掘調査によって証明されているのだった。
5世紀頃から中世にかけての、雨境峠を中心とした祭祀遺跡群なのだ。
女神湖周辺から雨境峠にかけて、沢山の祭祀遺跡があるなかで、
鳴石と女神湖畔の鉤引石は、特に古代人が神聖視した石で、
周辺からは滑石性の幣(玉類)が出土しているそうだ。
(鉤引石は見つけらなかった…)
蓼科山から等距離にある白樺湖の御座岩遺跡からも、
滑石の幣が出ているように、この辺りでは蓼科山が信仰対象になっているようだ。
諏訪富士と呼ばれるその雄姿を、当日はあまり意識してなかったので、
今度行ったときはよく拝んでおこう。

ところで、鳴石を叩いてみるとカンカンと気持ちの良い音がする。
石質によるものなのか、はたまた下の石とのわずかな隙間のもたらす音なのか?
ともかく音のすることがその名の由来になっている。
誰もいないのを良いことに、いっぱい叩いてみたり、上に乗ったり。
そういえば、この石は祟りの伝承があるんだった…

「ある時石工が玄翁にてこの石を割らんとすれば、
 山鳴り谷にこたえて曇り、火の雨降り石工は悶死する」

悶死…
叩くのはほどほどにしておこう。


帰りは牧場の喫茶店で、ホットミルクを飲んで帰りましたとさ。

















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