2011/06/15 (Wed) ご挨拶
2011/05/13 (Fri) 東北巡礼 その2
2011/05/13 (Fri) 東北巡礼 その1
2011/01/02 (Sun) 万治の石仏
2011/01/01 (Sat) 諏訪大社 蛙狩神事

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週明けの19日に大阪での仕事が入ったから、
週末から実家に帰って近くの史跡でも回ろうかと思っていたところ、
ちょうど親戚の結婚式に重なっていることに気が付いた。
両親は、その結婚式に呼ばれているので家を空けるという。
行き先は出雲だ。
折しも、出雲大社の本殿公開期間に重なっている。
有無を言わさず、便乗することにした。


5月16日

前日の夜更かしが祟って、寝過ごしてしまった。
一度は起きたのだが、品川まで通勤ラッシュに揉まれることを想像して
二度寝してしまった…

結局家を出たのは11時ころ。
品川で駅弁「貝づくし」を買って、新幹線に乗り込む。
駅弁は、走り出して一息ついてから開ける派なので、
お腹の鳴るのをグッと堪えて待つ。

旅は、地に足が着いている方が良いので、あまり新幹線は使わない。
列車ならば鈍行が好いし、車ならば一般道が好い。
流れる景色を受け止められる速度が好きなのだ。
だが今回は仕事のついでなので、支給された回数券を使う。
駅弁に箸を付けてまもなく、馴染みの多摩川が背中の方へ消えていった。

ウトウトとして、車窓の景色は覚えていない。
気が付いたら関ヶ原だ。
ここを越えると、西に来た気分になる。
まもなく新大阪に到着。速いものだ。

ここから実家までは約1時間。
最寄り駅には母が待っていた。

予定ではこの日半日で、近隣の史跡を自転車で見て回るつもりだった。
実家の周りは古代史の宝庫なのだ。
実家にいた頃には、全く関心がなかったのが今になって悔やまれる。
ところが、母曰わく、車で好きなところに連れて行ってくれる、と。

突然の申し出に、一つのことが頭をよぎった。
いつか行きたいと思いつつ行けないまま、
また今回も自転車では遠いので候補から外していた場所。
産土神を訪れることにした。

産土神とは、つまりは生まれた土地の地主神。
氏神と混同されることが多いが、都市部の暮らしでは、
生きる土地=一族の土地とは限らないので、
その土地の主たる神が産土神となる。
つまりは、お宮参りをした神社のことだ。

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多治速比売神社
祭神は多治速比売命(タジハヤヒメ)
530年頃の創建で、和泉国大鳥郡の延喜式内社二十四座の一つだ。
朱塗りの社殿が青空に映える。
天文年間(1539年~1543年)の再建で、国の重要文化財。
多治速比売なる女神は、神話には登場しないが、
たじはや=たちばな で、同じ大鳥群の大鳥大社に祀られる
日本武尊(ヤマトタケル)の妻、弟橘姫(オトタチバナヒメ)だとされている。
オトタチバナヒメいえば、ヤマトタケルの行く手を阻む、
荒れ狂う海を鎮めるために走水から自らの身を投げた女性のこと。
走水とは横須賀の地名で、走水から私の住む川崎まで、
オトタチバナにまつわる伝承が点在する。
http://miyokame.blog82.fc2.com/blog-entry-59.html

しかし、たじはや=たちばな は少し強引な気がしていたのだが、
やはり異伝があった。
この神社から東に、大和に抜ける道の途中の美原町の多治比(タジヒ)に、
丹比神社(タンピ)があり、主祭神ではないものの、
ここにもタジハヤヒメが祀られていると、神官は教えてくれた。
おそらく、河内国丹比郡にあたる多治比から、
大鳥郡のこの地へ嫁いできた姫がいたのだろう、とのことだ。
火明命を祖とする一族が、反正天皇時代にこの地にて丹比連となり、
後に、宣化天皇の子孫とする多治比真人が本貫とした地が丹比神社。
タジハヤヒメは、ずいぶん家格の高い姫だったのか、
嫁ぎ先の家の名は残らずに、姫の名だけが1500年先に残ったようだ。

されはさておき、私は小学生の時に引っ越したので、
実際にこの神社にお参りに来たのは、お宮参り以来ということだ。
実に30年ぶりのこと…

気のせいか、拝殿で目を閉じて祈っていると、
明るく暖かいものに包まれている感覚がした。
長らくのご無沙汰を許してもらったような、そんな感覚だった。
心の中にまた一つ、縋る柱が出来た気分。

産土神は、言わば生まれた時からずっと関わりのある神だ。
私は遠くてなかなか参ることは出来ないが、人生の節目にでも、
たびたび参拝することにしよう。
そういう生き方もまた、面白いかなと思うのだ。

















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