2011/06/15 (Wed) ご挨拶
2011/05/13 (Fri) 東北巡礼 その2
2011/05/13 (Fri) 東北巡礼 その1
2011/01/02 (Sun) 万治の石仏
2011/01/01 (Sat) 諏訪大社 蛙狩神事

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私は迷っていた。
場所は戦場ヶ原。
時間は午後五時をまわっている。
無性にお腹が減っていたのだ。

中禅寺湖畔でも食べるチャンスがあったが、
なんだか食指が動かないままここまで来てしまった。

戦場ヶ原には、この日の車中泊の場所の偵察と、
明日撮影すべきポイントを探るために、日のある内に立ち寄ったのだ。
ならば、偵察は済んだので食事をすればいいだけの話だが、
そうもいかない。

というのは、あてにしている奥日光湯元温泉が、
午後六時までの営業とのこと。
戦場ヶ原で食事を取れば、確実に間に合わない。
体は芯から冷え切っていた。
温泉街なら夕食もなんとかなるはず!
考えあぐねた末、私は湯本へ急いだ。


こんなはずじゃなかった。
プリントアウトしてきた立ち寄り湯は、
在るべきはずの場所には無かった。
そのうえ案内板にも、それらしき施設が
白のインクで塗りつぶされた跡が…
そのうえ、温泉街自体が雪に埋もれ、静まりかえっている。

駐在さんに確認すると、やはり数年前に立ち寄り湯は廃業したそうだ。
他の数件の立ち寄り湯の場所を訊いて、そちらへ向かう。
が、なんとその2件とも、本日休業日とのこと…
シーズンを過ぎた温泉街の悲しさよ。

仕方が無い。
なんとか、日帰り温泉をやっている旅館を見つけたので救われた。
運任せで選んだ温泉だったか、これが大当たり。
お湯はいいし、綺麗だし、そのうえ他にお客が居ない^^
ちょっぴり長湯をしてしまったが、
体はホカホカ、気力も体力もすっかり回復。

さて、夕食は温泉街ではありつけないことが分かった。
仕方がない、戦場ヶ原に戻ってみよう。もしかしたら夕飯抜きか?

戦場ヶ原のドライブインに戻ってみると、
幸運にも一件のドライブインの灯りがともっていた。
そこは食事も出している店だ。
駆けつけてみると、不意の客に驚く店主。
しかし、残念ながら食事のサービスはもう終わってしまっていた。

パンならあるよ、と言うので物色しても、カステラだし…
そこで、「おっきりこみ生麺」に気がついた。
「おっきりこみ」とは、北関東の郷土料理で、きしめんやほうとうの類だ。
生麺と地酒を買って、やっとこの日の夕食が決定した。
産直野菜なども売っていれば言うこと無しなのだが、これは無かった。
車に積んである野菜で何とかしよう。


だが安心するのはまだ早かった。
なんと、寒すぎて湯が沸かない…
寒冷地適用のツーバーナーを使っているのだが…

同時に温めている携帯食のかき餅を断念し、
最大火力で湯を沸かすことに専念。
紆余曲折を経て、やっと夕食にありつくことが出来た。
決して上出来とはいかない料理だったが、
寒空の下食べる煮込みうどんは最高だった。

夕食に向けて一喜一憂の繰り返しだったが、
これも気ままな旅の醍醐味だ。
こういうことでも楽しめてしまう自分の性格に乾杯☆



心に余裕が出来てくると、雲一つ無い星空をただ眺めているのがもったいなくなった。
酒を呑んで気が大きくなってもいたのだろう。
この星空を撮ってみよう、と思った。
私の父親は、天体写真を趣味としていたので、
小さい頃に何度か、夜の山奥に連れて行ってもらったことがある。
そういうことを思い出しつつも、三脚にカメラを乗せて、
最適な場所を探し歩いた。

また体が冷えてしまうが、そんなのは関係ない。
目の前にそびえる男体山と、満天の星空を目の当たりにして、
もう他のことは考えられなくなっていた。

しかし、真っ暗闇で構図の決定がこんなに難しいとは思わなかった。
ピントもいまいち合わせづらい。
目測で無限大に合わせればいいというものでもないようだ。
かといって星を注視するとかえってピントが合わないので、
ファインダーをぼんやり見つめて感覚だけでピントを合わせる。
注視の外の感覚のほうが、案外正確なことに気がついた。

シャッターを切ってみて数十秒間露光して、
仕上がりを液晶画面で確認する。
デジタルの功罪は、なまじ確認できてしまうので、
納得がいくまで撮り続けてしまうことだ。
それだけに時間が掛かるし、その分体が冷えていく。
おそらく気温も零下のはずだ。

限界を感じつつもなかなか納得がいかず、
最適な場所を探し歩いているうちに、
撮影しはじめたころにはまだ見えなかったオリオンが、
いつの間にか男体山の上空に現れていた。

今しかない!と思って撮影した一枚。

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